<ロッテ不正資金捜査>【時視各角】謎解きのような検察のロッテ捜査
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.13 13:15
先週末200人を超える検察捜査官がロッテグループに進撃した。辛格浩(シン・ギョクホ、重光武雄)総括会長と辛東彬(シン・ドンビン、重光昭夫)会長の内密な宿所まで家宅捜索した。政権レベルの黙認なくしては不可能な武力示威だ。これまで散発的に進められていた大企業捜査が突然全面戦争に突き進む雰囲気だ。
だがあやしい感じも消し難い。検察が「国富流出」「第2ロッテワールド不正説」を流し国民感情を刺激することから気にかかる。「兄弟の乱」でにらまれたロッテに思い知らせようという政治的意図がちらつく。
韓国政府は先月崔恩瑛(チェ・ウンヨン)前韓進(ハンジン)海運会長の株式売却事件に東部グループの金俊起(キム・ジュンギ)会長を関連づけたことがある。だが金会長が実際に売ったのは借名株式62万株だった。東部側は「法定管理をあらかじめ知っていたなら金会長が保有する東部建設1400万株をすべて売るがなぜ62万株だけ売却しただろうか」と反問した。また「崔会長は個人的にお金を着服したが金会長は売却代金7億3000万ウォンをすべて構造調整に投じた」としてくやしがる。財閥の恥をさらそうとしたが当局自ら信頼を失う格好になった。