【コラム】トランプが当選したら韓米同盟は?(2)

【コラム】トランプが当選したら韓米同盟は?(2)

2016年03月16日16時56分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  バーニー・サンダースと左派は政府プログラムの拡大から答えを探す。トランプ支持者を含めた右派には肥大化した政府やオバマ・ケアなどの左派政策が問題の原因だ。賃金引き上げのために何をするべきかをめぐって左派・右派がこう着状態に陥ったことも有権者の怒りを大きくしている。多くの人々が、トランプが信じられないほど簡単に決断性ある指導力を政策で実現すると信じている。彼がどんな話をしてもだ。

  トランプ現象の2つ目の原因は、オバマ大統領の理智的で優柔不断に見える外交政策だ。世論調査をしてみれば回答者の半分がオバマの外交リーダーシップが「弱い」と見ている。たとえトランプが、国際社会がどのように回っていくのか知らなくても、最低限、外国の人々に強硬に出ていくと多くの有権者が期待している。彼らはトランプ構想の法律的妥当性については関心がない。

  3つ目の要因は、米国政治にいまだに残っている「土着主義(nativism)」、さらには人種主義だ。2016年でも熱い事案だが歴史の方向は確実だ。1960年に多くのバプティストの指導者たちがジョン・F・ケネディ候補がカトリック信者だという理由で彼に反対した。ケネディは強力な演説で反対を和らげた。数十年前には黒人の権利におおっぴらに反対する指導者もいた。トランプ支持者だからと言って全員が人種主義者や土着主義者なのではない。だがムスリムや違法移民者に対するトランプの発言が共感を得たというのは、米国が暗い差別の歴史をいまだに克服できていないことを示唆している。

  こうした保護主義・土着主義・怒りのようなものが韓米同盟に損傷を負わせるだろうか。反制度圏の指向の大統領は任期序盤の1~2年の間に従来の外交政策を揺るがした。米軍撤退を主張したジミー・カーター大統領が思い出される。だが主流である国際主義的な見方が常に復元された。

  どんな政治的な暴風が吹き荒れても持ちこたえることができる抵抗力が、韓米同盟に内在している。韓米同盟に対する米議会と州政府の支持は非常に強力で超党派的だ。韓米同盟に対する米国国民の支持はいつになく高い。またピューリサーチセンター(PRC)の調査によれば、米国人の3分の2が自由貿易を支持し、過半以上がTPPを支持している。その上、米国の国内政治で韓国系米国人の影響力が今ほど大きかった時はない。米国大統領選挙の政局の不確実性や不安定性にもかかわらず米国の制度、国益、公衆の国際主義的な世界観は見逃してはいけない。

  マイケル・グリーン米戦略国際問題研究所(CSIS)上級副所長

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