<北朝鮮金養建死去>「金正恩を突出行動を抑える人物消え、南北対話硬直も」

<北朝鮮金養建死去>「金正恩を突出行動を抑える人物消え、南北対話硬直も」

2015年12月31日10時30分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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金養建は金正恩時代に入っても北朝鮮の対南政策を総括した。南北の軍事的緊張がピークとなった8月25日、南北当局者接触の北側代表として出席して共同発表文を作成した後、洪容杓統一部長官と握手している金養建。(中央フォト)
  北朝鮮は30日、金養建(キム・ヤンゴン)対南書記の死去を伝え、「金正恩同志の最も近い戦友」と表現した。労働党機関紙の労働新聞は2面の3分の2を割いて金養建の訃告と写真・略歴、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が葬儀委員長を務める葬儀委員の名簿を報じた。

  このように金正恩第1書記の最側近であると同時に金正日(キム・ジョンイル)時代から対南通として活躍した人物は北朝鮮で金養建が唯一だった。金養建は金正日時代の2007年3月、統一戦線部長に任命され、同年10月の第2回南北首脳会談実現に主導的な役割をした。当時、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と金正日総書記の会談場に唯一同席した北側の人物が金養建だった。その金養建が突然死去したことで、金正恩としては信頼して任せることができる対南通を失い、南北関係にも少なからず影響を及ぼすというのが、北朝鮮専門家の共通した分析だ。

  高麗大の南成旭(ナム・ソンウク)教授(北朝鮮学)は「合理的対話派だった金養建は南北関係において金正恩の突出行動を制御できる唯一の人物だった」とし「その人物が消えたことで、南北対話はさらに硬直し、不安定性は高まるしかない」と述べた。

  金養建は木箱入り地雷挑発後に南北間の緊張局面を解消した8・25合意の主役でもある。11-12日の南北当局者会談が決裂した後、南北間に特に疎通がない状態で対話の速度はさらに停滞するという見方が多い。鄭成長(チョン・ソンジャン)世宗研究所統一戦略研究室長は「当局者会談が決裂した局面で金養建が死去し、南北対話の長期中断は避けられないだろう」と述べた。さらに金養建は朝中関係など外交全般を総括してきた。対北朝鮮消息筋は「姜錫柱(カン・ソクジュ)国際担当書記が肝臓がんで臥病中であり、外交まで金養建が総括した」とし「北の全般的な対南・対外ライン調整が避けられない状況」と伝えた。

  金養建の後任にも関心が向かう。まず挙げられる人物は元東淵(ウォン・ドンヨン)統一戦線部副部長(68)だ。元東淵は昨年2月の南北高官級接触当時、金奎顕(キム・ギュヒョン)青瓦台(チョンワデ、大統領府)国家安保室第1次長(現外交安保首席秘書官)と会談をした人物だ。一時は身辺異常説が浮上したが、今回の金養建の葬儀委員会委員として名を連ね、健在を知らせた。葬儀委員名簿に元東淵より上に名前がある金完洙(キム・ワンス)祖国統一民主主義戦線中央委員会書記局長兼統一戦線部副部長(74)を挙げる人もいる。対南ラインで南側をよく知るメン・ギョンイル統一戦線部副部長兼アジア太平洋平和委員会副委員長(53)、11日の当局者会談に北側首席代表として出席した田鍾秀(チョン・ジョンス)祖国平和統一委員会書記局副局長(52)なども挙げられる。しかし統一部の関係者は「メン・ギョンイル、田鍾秀は金養建葬儀委員の名簿に入っていないうえ重量感がやや落ちる印象」と話した。

  東国大の高有煥(コ・ユファン)教授(北朝鮮学)は「金養建は単に統一戦線部長ではなく金正恩の書記室長格だった人物」とし「金養建の死去で生じた空白期に対南強硬派が食い込んでくる可能性もある」と予想した。
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