倉庫に果物・野菜を積んで価格調節…北朝鮮の「トンジュ」は金の座布団に(1)

倉庫に果物・野菜を積んで価格調節…北朝鮮の「トンジュ」は金の座布団に(1)

2015年12月22日10時44分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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郡全体を一つの果樹団地として開発し、面積の約70%が果樹園の黄海南道クァイル郡で栽培したリンゴが、平壌(ピョンヤン)に到着している。(写真=中央フォト)
  北朝鮮で新興富裕層をいう「トンジュ(金主)」の影響力が急激に強まっている。市場で莫大な資本を握った人たちが流通網と不動産にまで手を伸ばして生じた現象だ。これに対し労働党や当局の統制力はしだいに弱まり、財政面でも劣悪な状況を迎えているというのが、北朝鮮内部事情に詳しい人たちの話だ。政府は財政難に苦しんでいるが、民間では富を蓄積して豊かな生活をする資本主義国家の現象が北朝鮮にも表れている。

  北朝鮮内部の経済事情に詳しい平壌(ピョンヤン)居住の華僑、李友順さんは「トンジュの一部は平壌(ピョンヤン)や平安北道平城に倉庫を設置し、周辺に駐車場を作って果物・水産物・野菜などを保管している」とし「市場の動向を把握した後、商品供給量を調節する方法で金を稼いでいる」と述べた。また「物品を生産して金を儲ける段階を越え、流通を調節して金を儲けるレベルにまで進化している」と説明した。トンジュが流通市場で活動幅を広げると、同時に「駆け足屋(卸売商)」の収入も増えているという。

  北朝鮮の流通は「国家計画」部門と市場に二元化されている。このうち消費財はすでに市場が当局レベルの計画を上回っている。北朝鮮住民が使用する生活必需品の80%以上を市場で解決しているからだ。国営商店は市場より価格が安いが、多様性がないため住民に背を向けられているという。

  トンジュの流通進出に決定的な役割をしたのは携帯電話だ。携帯電話で市場の需要と供給を把握し、数量と価格だけでなく出庫方法などを決めているということだ。一部のトンジュの場合、2、3個の携帯電話を持って商売するほど忙しい。

  ある脱北者は「北には国際特送サービスのフェデックスやUPSはないが、列車の車掌が商人から注文を受け、決められた駅に物を伝える」と話した。個人的に運営する物品運送トラックも登場している。このトラックは「サービス車」と呼ばれる個人営業車両だ。かつてはお金を受けて人を乗せたが、今は物品も運送しているという。

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