【社説】かんぬきはずれた日本の自衛隊、韓国政府の対策は充分か
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.29 11:40
米軍と日本の自衛隊が世界全域で一体のように動く軍事一体化の段階に入った。昨日の敵が今日の“親友”へと変貌したのだ。両国は終戦70年に際し安倍晋三首相の“歴史的”訪米に合わせて軍事協力の舞台を全世界に拡大する内容の新防衛協力指針(ガイドライン)に合意した。再均衡(リバンランス)を通じて中国を牽制しようとする米国と再武装を通じて軍事大国化しようとする日本の利害が一致した結果だ。中国の経済・軍事的な台頭の中で可視化した日米の「ウルトラ同盟」は、東アジア秩序に一大荒波を予告している。韓国にとっては深刻な外交・安保的試練だ。
戦争ができる「普通の国」への変身を図ってきた安倍政権は昨年、平和憲法の解釈を変更して集団的自衛権を行使できる道を切り開いた。今回の防衛協力指針の改定は日本の集団的自衛権の確保に合わせて日米の軍事協力水準と内容を全面的に拡大・刷新したものだ。平時から戦時まで多様な状況別に協力内容が具体的に提示されている。両国は地上と海上、空中はもちろん宇宙まで「切れ目のない」協力体制を維持することにした。