【コラム】東洋平和の夢、韓国が先頭に立つべき(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.05 09:59
このように強大国の影響力が減少しながら国家の同盟関係や共同体への依存度が大きく拡大していることが、新たな国際秩序に現れる明確な変化の傾向だ。ドイツ・フランス・英国という個別国家の影響力よりも28の加盟国が集まった欧州連合(EU)の国際的地位がはるかに大きい力を駆使している。これに比べて東アジアでは、中国と日本という第2・第3の経済大国があるにも関わらず、いやあることによって個別国家や地域レベルでの国際的影響力が足踏み状態にとどまっているという、いわゆるアジアパラドックスに陥ったと分析されている。故に、いまだ分断70年の苦痛を抱いている韓国がむしろ隣大国である中国と日本から東洋平和のためのアジア共同体発展によって新しく進取的な寄与があることを期待することになる。
すでに最高級の経済大国になった中国が新大国関係の造成を米国に提案したことは適切なことだろう。しかし国際関係の未来は大国関係に劣らず地域共同体、すなわち隣国関係の順調な発展にかかっていることを中国も留意すべきだろう。