【コラム】東洋平和の夢、韓国が先頭に立つべき(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.05 09:58
国を奪われた怒りと虚脱感が歴然としていた中で韓国の独立運動は、人を恨んで責めるよりも「東洋の平和を重要な一部とする世界平和・人類幸福にとって必要な階段になるようにする」努力であることを強調した。「人類的な良心の発露に起因する世界改造の大きな機運に順応並進するために」決起するという3・1独立宣言書の名一節は、正確な情勢判断よりも率直な理想主義が引き立っていて感動的だ。帝国主義時代の列強の隙間で犠牲になった弱小国の境遇としては、公正で新しい国際秩序を望むのは自然な反応だけれども、韓国人の意識の中はすでに東洋平和への夢が深く占められていた。
歴史の展開過程には大きな峠があるはずだ。1990年のドイツ統一に象徴される冷戦の終結は、それ以上の歴史的意義を内包している。ゴルバチョフのソ連解体という画期的決定と東西欧州の協力関係の推進は、冷戦はもちろん全体主義時代に終止符を打つ契機となった。