在米韓国人作家、平壌での体験記を出版

在米韓国人作家、平壌での体験記を出版

2014年10月15日11時52分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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北朝鮮の体験記『あなたなしでは私たちもない(Without You、There Is No Us)』(上)と著者のスキ・キム(Suki Kim)氏。
  宣教師に偽装して北朝鮮に入国した在米同胞ベストセラー作家が6カ月間、北朝鮮の大学の英語講師として過ごしながら体験したことを書いた本を米国現地で出版した。

  ニューヨークを中心に活動中の小説家スキ・キム氏(Suki Kim、43)は2011年7月に宣教師だと自身の身分を詐称して同年12月まで平壌(ピョンヤン)所在の平壌科学技術大学で英語講師として働いた。ここで彼女はほかの宣教師30人と共に男子学生ばかり270人の北朝鮮高位層の子弟を教えた。この時に見て感じた奥深い北朝鮮内部の実状を記録したのが『あなたなしでは私たちもない(Without You、There Is No Us)』だ。本の題名は金正日(キム・ジョンイル)を称賛する歌の歌詞から取ってきた。

  この本は、北朝鮮の大学生活を生き生きと描いている。彼女は「すべての秘密が時代錯誤的だと見なされる世界的な情報化時代で、唯一、北朝鮮だけがかけ離れている」として「限りない真空のように何も動かず、いかなるニュースも伝わらなかった。どんな電話・訪問・電子メールもなく政権から指示されたことでない限り、いかなる意識も存在しなかった」と伝えた。

  それと共に「学生たちは私が教える全てのものを記録し、録音し、監視した」と打ち明けた。彼女はこの本で「主体思想100周年を迎えて平壌科学技術大を除く全大学が1年間休校して、学生たちは強力で繁栄した国家を作るために全員が建設現場に動員された」と書いた。

  彼女はこの本を書くために時々メモをした後、これをこっそりコンピューターに入力した。しかしハードディスクには一切の資料を残さず、USBメモリーに入れて常に持ち歩いていた。彼女は「外部の世界について行き過ぎた関心を見せたりインターネットについて学生たちに詳しく説明したりしなかった。また無神経な政治的発言もしなかった。こういう場合はすぐに追放される危険があるためだ」とも記した。

  平壌科学技術大は北朝鮮教育省と韓国北東アジア教育文化協力財団が共同設立して2010年に開校した北朝鮮唯一の私立大学だ。設立過程で海外同胞と韓国キリスト教系が大幅に支援した。学科は情報通信工学部、農生命工学部と経営学部がある。

  スキ・キム氏は13歳の時に米国に渡ってコロンビア大学を卒業した専業作家だ。2003年、若き韓国人2世の苦悩を扱った小説『通訳者(The Interpreter)』で「境界を超えたペン文学賞」「グスタフ・マイヤーズ優秀図書賞」を受賞し、ニューヨーク・タイムズのベストセラー10位以内にも入った。
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  • 北朝鮮の体験記『あなたなしでは私たちもない(Without You、There Is No Us)』(上)と著者のスキ・キム(Suki Kim)氏。
  • 2011年12月、北朝鮮の平壌科学技術大学で特権層の子弟に英語を教えているスキ・キム氏。(写真=スキ・キム氏)