<アジア大会>あす南北サッカー決勝…脱北者「金メダル分け合えれば」

<アジア大会>あす南北サッカー決勝…脱北者「金メダル分け合えれば」

2014年10月01日15時31分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  30日、文鶴競技場で行われた仁川アジア競技大会男子サッカー準決勝で、韓国が2-0でタイを降した。これに先立ち行われたもう一つの準決勝では、北朝鮮が延長戦の末、イラクに1-0で勝った。南北対決となる決勝戦は2日午後8時、文鶴競技場で行われる。

  南北男子サッカーは1978年バンコクアジア競技大会で同時優勝している。当時、南北は延長戦まで得点なく引き分け、大会の規定に基づき同時優勝となった。36年ぶりにアジア競技大会の優勝をかけて対戦する今回は引き分けがない。南北双方に皮肉な運命だ。

  競技ほど応援は熱かった。準決勝戦が行われている間、「セトミン(脱北者)停留所」というインターネットコミュニティーでは脱北者の応援が続いた。「(南北が)仲良く金メダル分け合えればいい」「韓国が北朝鮮と素晴らしい決勝戦を行うことを望む」「女子サッカーは北朝鮮が金メダル、男子サッカーは韓国が金メダル。南男北女」などの内容だった。「スポーツは政治と別。南北単一チームが出ればよかった」というコメントもあった。

  オフラインでも応援が続いた。先月29日、南北が対戦した女子サッカー準決勝。文鶴競技場には北朝鮮選手団を応援する南北共同応援団約1000人が韓半島(朝鮮半島)旗を力強く振った。7月に発足した南北共同応援団は仁川地域の市民・社会団体を中心に組まれた。北朝鮮応援団が参加すれば合同応援を行う計画だったが、これが実現せず、脱北者がここに含まれた。

  脱北者は北朝鮮選手の活躍を喜びながらも心配していた。咸鏡北道会寧出身の脱北者キムさん(50)は3年前に家族と一緒に韓国に来た。後半ロスタイムに北朝鮮のホ・ウンビョルの決勝ゴールが決まると、キムさんの顔には笑みが浮かんだ。キムさんは「女子サッカーは北朝鮮の実力が優れている」とし「妙な感じだった。両方とも応援していたが、正直、北朝鮮が勝つことを望んだ」と語った。キムさんは「自由を求めて故郷を離れたが、今でも懐かしさを感じる」とし「久しぶりに故郷の人たちの近く立ってみると気分がよかった」と言って笑った。

  脱北者の一部はサングラスをかけて観戦した。応援団の関係者は「保安上、顔が知られてはいけない人がいる」と話した。後半28分、0-0の均衡を破る北朝鮮のゴールが決まると、応援団はお祭りムードとなった。試合が1-0で北朝鮮の勝利で終わると、涙を流す人も少なくなかった。

  アジア競技大会で北朝鮮は体操・柔道・サッカー・レスリング・ウエイトリフティングなどで韓国と対戦した。キムさんは「南北が競争する姿を競技場で見る日がくるとは思っていなかった」とし「政権と思想が悪いだけで、選手にはいかなる罪もない。選手に対する哀れみの情はごまかせない」と話した。

  日本との女子サッカー決勝戦も必ず見に来るというキムさんは「日本との対戦は南北に関係なく韓半島全体の国民が心を一つにして応援できればいい」と語った。別の脱北者は「競技場で北朝鮮の人たちに会えば何か起きるかもしれない」と心配した。自分が脱北者であることを明らかにすることさえも避けた。他の脱北者もほとんどインタビューを避け、応じても実名が出るのを嫌がった。

  成均館大に通う脱北者のチョさん(32)は「北朝鮮の選手が苦労する姿を気の毒に思う。良い成績を出せなければいろいろな総和(会議)を通じて心身が疲れるはずだが…」とし「韓国で競技をするということ自体が大きなストレスになるだろう」と述べた。チョさんは「今すぐ競技場で選手たちに会い、ここがどれほどよいところか知らせたい」とも話した。
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