精神的な問題は技術的な面に亀裂を生じさせた。打撃フォームを数回変えたが、負傷によって崩れたバランスは回復しなかった。一度もけがのせいにしなかった秋信守も先月、地域メディアのインタビューで、「足首を痛めた後、よくない決定をした。復帰を焦った」と後悔を表した。

良かった時期、秋信守は「負傷闘魂」を発揮した。痛みをこらえて成績を出す秋信守をみんなが評価した。これまで秋信守はほとんどの負傷をうまく乗り越え、チームの状況によって打順やポジションの変更を受け入れた。シンシナティ時代のベーカー監督（６５）が「秋信守は戦士（ｗａｒｒｉｏｒ）のような選手だ。つらい時も不満を見せない。私は彼を人（ｐｅｒｓｏｎ）として好んでいる」と話した理由だ。

イチロー（４１、ニューヨーク・ヤンキース）はシアトル時代、右翼手の代わりに中堅手を任せようとするチームと深刻に対立した。当時マイナーリーガーだった右翼手の秋信守は、イチローが譲らなかったため２００６年にクリーブランドにトレードされた。当時、精神的に苦しんだ秋信守は、スターになっても自分の立場に固執しなかった。秋信守は他人との関係と調和を重視する東洋的思考を持ち、チームのための犠牲を重要な価値と考えている。それが今まで秋信守が成功した秘訣だった。

しかし今回は違った。「ノー」と言って、けがが完治した後に復帰してこそ、チームにも力になったはずだ。

闘魂で勝てる試合はいくつにもならない。メジャーリーグは年間１６２試合を行い、秋信守は７年契約をした。長い勝負では「負傷闘魂」より「負傷管理」がより大きな価値がある。


＜大リーグ＞秋信守、マイナスに作用した闘魂（１）