【コラム】漢江の奇跡…その裏の歴史を知らせよう(2)

【コラム】漢江の奇跡…その裏の歴史を知らせよう(2)

2014年07月14日11時22分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  この作業に関し、2つの可能な解決法を提示しようと思う。

  まず、15世紀の朝鮮の偉大な科学者であり発明家の蒋英実(チャン・ヨンシル)の人生を長編映画化し、全世界の観客に見せることだ。奴婢出身の蒋英実がどのように当時のひどい差別を克服し、優れた日時計・水時計・渾天儀だけでなく、世界初の測雨器まで作ることができたのか、その過程を写実的に見せれば世界に韓国の技術の根を知らせるのに大いに役立つのではないだろうか。こうした映画が制作されれば、世界の人たちに従来の韓国製品の広告よりはるかに大きく持続的な反響を呼び起こすのではないだろうか。

  2つ目は、世宗大王が官僚と激しく戦いながら、改革を通じて民衆の漸増する欲求に応じる教育機関を設ける過程も、世界有力作家の手を経ることになれば立派な英語の小説に生まれ変わる可能性がある。もし朝鮮科学技術の黄金期に焦点が合わされたその小説が世界的なベストセラーになれば、国際社会に韓国に対する認識を永遠に変えることになるかもしれない。その本がひとまず米国作家の手を経て、米国の読者に向けて書かれれば、世宗大王と彼の偉大な精神を世界に知らせるのに大きな力となる可能性がある。

  科学分野で韓国の驚くべき成就が全世界的に知られれば、現在の韓国の技術的な成就が単に過去数十年間に突然生じたものではなく、悠久な伝統の結果であることを雄弁に語ることができる。

  科学と技術の分野での韓国の優秀性は虚構でないにもかかわらず、実際、多くの韓国人はこうした事実自体をよく知らないようだ。韓国が過去60年間に成し遂げた目覚ましい発展を広く知らせる過程で、韓国の技術的・科学的な根がどのように近代化の中枢的な根幹になったのかという点は、ほとんど無視されたといっても過言ではない。現在までは、韓国が粘り強い努力を通じて、先進国に仲間入りした点ばかり浮き彫りにすればよかったが、今後は韓国の技術的伝統の連続性を強調するのがよい。言い換えれば、突然「漢江(ハンガン)の奇跡」を成し遂げたのではなく、そのような連続性が今日の発展を可能にしたことを浮き彫りにすれば、国際社会により多くの信頼を得られるはずだ。

  そうなれば、エンジニアリング分野で韓国の優秀性を話しても首をかしげる世界の人たちは恐らく大きく減るだろう。しかし韓国が現在のように新しい技術を開発するだけでは、国際社会でこうした地位を確保するのは難しい。過去10年間、韓国の科学者は驚くほど技術的な成果を上げた。しかしそれだけでは、韓国をアジアの他の国々と差別化するうえで大きな力にはならなかった。もし、韓国が自らの歴史と文化を説得力があるように、また効果的に世界の人々に紹介することさえできれば、韓国は必ず引き立つはずだ。

  エマニュエル・パストリッチ慶煕大学国際大学院教授

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