【社説】人格教育振興法、人が生きる世の中の礎に=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.27 14:23
セウォル号惨事以後、私たちは価値の崩壊現象を体験している。乗客を無視した船長と航海士は責任という価値を壊し、お金に目がくらんでバラスト水を抜いた船主は正直という価値を裏切り、事故収拾過程で見せた公職者の無能さと事なかれ主義・私益追求は信頼という価値を沈没させた。こうして急激に悪化した状況で議論されている国家改造は、機構をなくしたり作ったりする構造改革で終わってはならず、セウォル号以後に崩壊した責任・正直さ・信頼・配慮など核心価値の回復がさらに重要だ。
結局、私たちは教育から出発するしかない。既成世代(中高年世代)は、今回の惨事を機に徹底的に自己反省をするべきであり、ここに陣取って社会を支える核心価値を育ちゆく未来世代に吹き込まなければならない。小中高校では、他人を打ち負かしてのし上がっていく競争よりも他人と協力して意思疎通する共同体教育が切実だ。