<韓国旅客船沈没>検察「ユ会長の業務指示…賠償責任」、一家の海外財産も全額還収へ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.20 11:17
元セモグループ会長のユ・ビョンオン清海鎮(チョンヘジン)海運会長(73)が、専用の写真ギャラリーと専用客室をつくるとしてセウォル号の5階増築工事を直接指示したという関連者の陳述を、検察が確保した。これに伴い、清海鎮海運を直接・間接的に支配してきたユ会長にセウォル号沈没事故の民事・刑事上の責任を問う結論を下した。特に商法の「業務執行指示者の責任」条項に基づいて、ユ会長一家の全財産を差し押さえた後、今後は被害者の遺族らへの損害賠償金として使うよう方針を定めた。
検察の高位関係者は19日「ユ会長は清海鎮海運の登記理事ではないが、社員番号1番(A99001)の会長として業務執行の指示者」として「現行商法上、指示者は故意や過失で会社に損害を及ぼした理事と同じ賠償責任を負わなければならない」と明らかにした。検察はこれを根拠に専門担当追跡チームを構成し、ユ会長一家の名義財産と第3者名義で隠した借名財産を追跡中だ。法務部もユ会長の次男ヒョクギ氏(42)ら子供名義の米国・フランスなど国外への逃避財産を全額還収することにして国際司法共助を準備中だ。