「光州事件に北朝鮮が介入」…歴史わい曲めぐる議論広がる(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.20 09:52
5・18光州(クァンジュ)民主化運動33周年を迎えて起きているいわゆる“歴史わい曲”議論の波紋が大きくなっている。一部テレビが最近5・18光州民主化運動に対し、「北朝鮮軍の特殊部隊が介入して起こした暴動」という内容の脱北者の主張をフィルターにかけることなく放送したのに続き、「日刊ベスト貯蔵所」など極右指向のインターネットサイトがこれを広めながらだ。特に日刊ベストなどが5・18光州民主化運動をおとしめる文などで埋め尽くされると5・18関連団体は法的対応を宣言した。
事件の発端は13日にテレビ朝鮮の「チョン・ソンミンの時事タンク」に出演した脱北者出身の元北朝鮮特殊部隊将校イム・チョンヨン氏の発言だった。イム氏は放送で、「600人規模の北朝鮮の1個大隊が(光州に)浸透した。全羅南道(チョンラナムド)道庁を占領したのは北朝鮮のゲリラ」と主張した。インタビューは特別な反論なく1時間にわたりそのまま放送された。15日のチャンネルA「キム・グァンヒョンの蕩蕩平平」は5・18当時に北朝鮮軍として光州に投入されたと主張する脱北者のキム・ミョングク氏(仮名)のインタビューが放送された。後ろ姿がモザイク処理され声だけ公開されたキム氏は、「北朝鮮の特殊部隊員が1980年5月21日に船に乗って光州に近い海辺に到着した。市民軍を装って行動し、作戦を終え後退する時は特殊戦司令部を攻撃することもした」と主張した。また、「光州暴動の際に参加した人たちのうち、曹長、副曹長らは(北に戻って)軍団司令官にもなった」という発言もした。