【社説】韓国造船大手STXの危機…大企業リストラの試金石となるべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.30 13:13
資産基準で財界13位のSTXグループが流動性危機に直面している。“サラリーマンの神話”として知られる姜徳寿(カン・ドクス)会長はSTX建設の会社更生(法定管理)を申請し、グループのすべての持ち株を債権団に渡す意向を伝えたという。通貨危機直後に旧双竜重工業を引き受け、STXグループを作った姜会長は、M&A(企業の合併・買収)を通じて造船・海洋・建設へと拡大していった。しかしグローバル金融危機と欧州財政危機は、造船-海運と垂直系列化されたSTXの財務状態を決定的に悪化させた。海運物流量が減り、欧州船会社が船舶の発注を避け、グループが根本から揺れた。
STXグループの悲劇は単発で終わらない可能性がある。建設・造船・海運・化学など業界状況が悪化した大企業が一つや二つでないからだ。大企業の実状は1-3月期の実績でも確認される。サムスン電子・現代車・LG電子を除いたほとんどの大企業は売上高が停滞し、営業利益が大きく落ちた。今後、円安の津波が本格的に押し寄せれば、輸出大企業の実績はさらに悪化するおそれがある。海外建設の“アーニングショック(予想以下の実績)”を呼んだGS建設とサムスンエンジニアリングのように潜伏した地雷もあちこちに散在する。