「韓国の水害支援は受けない」…北朝鮮が拒否

「韓国の水害支援は受けない」…北朝鮮が拒否

2012年09月13日08時35分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  北朝鮮が12日、韓国政府との対北朝鮮水害支援協議を突然中断し、韓国側の支援を拒否した。

  韓国政府は11日、小麦粉を含む対北朝鮮支援品目・数量と支援計画を通知したが、北朝鮮はこの日午後、板門店(パンムンジョム)赤十字チャンネルを通じて通知文を送り、「そのような支援は必要でない」と知らせてきた。

  続いて午後9時、朝鮮中央通信を通して「水害と関連し、傀儡当局に何も期待したものはなかったが、今回さらに幻滅を感じた」と非難した。また「大したものでもない、いくつかの物資を出しながら冒とくした」と主張した。

  韓国政府が北朝鮮側に通知した品目は小麦粉1万トン、インスタントラーメン300万個、医薬品とその他の救援物資など約100億ウォン(約7億円)分。

  統一部の当局者は「水害に苦しむ住民に役立つと期待したが、実現せず残念だ」とし「北朝鮮当局が住民が必要とする物品を拒否したのは遺憾」と述べた。

  北朝鮮の拒否の立場表明は、昨年の水害支援品目をめぐる駆け引きの延長線だというのが、専門家らの解釈だ。当時、韓国政府は幼児・乳児用栄養食とラーメン、チョコパイなど50億ウォン分の物品を準備した。しかし北朝鮮はコメとセメントの大規模支援にこだわり、不発に終わった。

  今回、北朝鮮は韓国側の支援提案を1週間後の10日に受け入れながらも、支援リストを先に確認するという手続きを踏んだ。希望したコメ・セメントが支援品目から抜けたことで、すぐに交渉をたたんだのだ。

  当局者は「緊急救護性格の小麦粉などを支援した後、北側が要求する品目も追加で協議しようというのに当惑している」と述べた。北朝鮮は自分たちの意思が尊重されなかったと非難したと、当局者は伝えた。これに関し、李明博(イ・ミョンバク)政権に対する強硬な立場を対北朝鮮支援の拒否で表現したという分析が出てきている。

  金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は最近、平壌(ピョンヤン)の家庭を訪問し、「情勢が非常に緊張しているため、戦線を一通り見回ってきた」(9日の朝鮮中央放送)と話すなど、対南強硬姿勢を続けている。

  水害支援協議をしながらも、一方で官営メディアを動員し、李明博大統領を猛烈に非難したのは、最初から支援を受け入れる意思がなかったという声も出ている。朝鮮中央放送は12日夜、「李明博一味は話が通じず、最後の決算だけが選択になる」と主張した。

  北朝鮮の拒否で、水害支援協議を契機に南北関係の突破口を見いだそうとする政府の構想に支障は避けられなくなった。韓国政府当局者は「北朝鮮が5カ月残った李明博政権に対する期待をたたみ、自分たちが好む次期政府をつくろうと12月の大統領選挙に露骨に介入する公算が大きい」と述べた。

  結果的に、5月に「人民を締めつけない」と公言した金正恩が、コメ・セメントを得るために水害住民が必要とする物品を拒否したのだ。韓国統一部当局者は「国際社会には少量の支援も乞いながら、われわれの大規模支援は無視する姿勢を理解できない」と述べた。金正恩は水害現場を訪問せず、9日に終わらせようとしていた平壌アリラン祝典を今月末まで延長した。

  韓国政府の戦略と対応が足りなかったという批判も出ている。先月初め、離散家族の再会を提案したが、翌日に拒否されたにもかかわらず、1カ月ぶりに突然また水害支援カードを取り出したのは性急だったということだ。北朝鮮が「品目と数量を知らせてほしい」と伝えた意図を看破し、当局間テーブルに北朝鮮を引き出すことを考えるべきだったという指摘もある。
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