昨年３月、明洞でタクシーに乗った中国人ヤンさん（４０）は永登浦区楊坪洞（ヨンドゥンポグ・ヤンピョンドン）まで行くのに１７万１０００ウォンを払った。一般タクシーなら多くかかっても１万５０００ウォン程度の距離だ。

警察の調査結果、彼らはメーター器を取り外しできるように設置して、取締りがあればメーター器を外して隠す形で取締りを避けた。また、料金領収書に実際の車両番号ではなく他の車両番号を記載して被害届が出されても追跡を避けられた。

ソウル市が今年に入って集中取り締まりを行い、昨年９８件だった取り締まり実績が今年５月基準で１２５件に達する。だが、不法タクシー営業は根絶されずにいる。ソウル市に登録された６人乗りコールバン車両９６８台のうち２０％以上の約２００台が現在、不法タクシーに化けて営業中であると把握された。

不法コールバンタクシーがなくならないのは当局の軽い処罰のためだという指摘が出ている。６人乗りコールバンがタクシーとして不法営業をして摘発されても処罰は運行停止６０日か課徴金６０万ウォンで終わる。警察関係者は「メーター器を付ける業者を現行法で処罰できる規定がないのも問題」と話した。

ソウル市庁関係者は「不法営業に対する処罰を強化してタクシーと誤認されるような表示をできないように法令で規制する案を推進中」と述べた。


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