期限付き人生の外国人英語講師、韓国への愛が奇跡を呼んだ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.06.28 11:19
今年4月。ソウル・大峙洞(テチドン)の英会話学校の授業を終えて出てきたところ、うれしそうにあいさつする少女に会った。少女が6歳だった6年前に少しの間教えたことを思い出した。母親とともに家へ帰る途中に少女は道端でジェイコバスと話を交わした。少女の母は彼の胸と背中などがこぶのように膨らんでいるのを見て尋ねた。「どういう事情なのか話してくださいませんか」。
ジェイコバスは期限付きの宣告を受け人生を整理するために韓国に来たという事実を打ち明けた。少女の母が話した。「私の夫は医師です。私が役立てるよう努力してみます」。
少女の父はソウル峨山(アサン)病院の麻酔痛症医学科のノ・ギュジョン教授だった。ノ教授の助けでジェイコバスは5月に峨山病院を訪問した。検査の結果肋骨のがんがすでに肝臓、肋膜、横隔膜に転移していた。軟骨肉腫は完全に除去しなければ再発し、一度再発するとすぐに大きくなり悪化する。