韓国野党議員「愛国歌は国歌ではない」発言…理由は作曲家が“親日”だから?

韓国野党議員「愛国歌は国歌ではない」発言…理由は作曲家が“親日”だから?

2012年06月18日09時30分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
comment
0
share
このエントリーをはてなブックマークに追加
mixi
写真拡大
統合進歩党の李石基(イ・ソクキ)議員。
  「愛国歌は国歌ではない」という統合進歩党の李石基(イ・ソクキ)議員の発言が波紋を広げている。これに先立つ「従北より従米がさらに大きな問題だ」という発言に続き国民の常識を否定する2度目の発言だ。彼の発言は15日に一部党出入り記者らとの昼食の席で出た。彼は党内の特別委員会が「今後党内行事で『あなたのための行進曲』の代わりに愛国歌を斉唱する必要がある」と明らかにしたことを問題にし、「共感できない」と述べた。そこでその場で記者らとの論争が展開された。

  ――どの部分が共感できないのか。

  「例えば愛国歌を歌わないのはどうか。米国に国歌はあるがわれわれは国歌というものはない。愛国歌はただ複数の国を愛する歌のひとつだ。国歌に定められたことはない」

  ――オリンピックのようなところで歌うのではないか。

  「わが国の愛国歌はアリランだとおもう。民族的情恨と歴史がある。愛国歌は独裁政権によって作られた。もちろん歌うことはできるが、歌えと強要するのは全体主義だ」

  こうした発言が明らかになると与野党はすぐに批判した。民主統合党のキム・ヒョン報道官は「愛国歌を理念論争の対象とするのは非常に不適切だ。李議員は常識の政治をすべき」と促した。合わせて「国会議員は国民の目の高さで考え実践しなければならない。国民に国会議員を心配させるようなことは慎むべきだ」と付け加えた。

  セヌリ党の黄祐呂(ファン・ウヨ)代表も就任1カ月の記者会見を通じ、「従北左派の国家機密に対する接近と流出の可能性を事前に防止するため機密接近体系を再点検する」と話した。

  愛国歌に対する李議員の認識は事実関係から誤っている。韓国政府は2010年に国民儀礼規定を通じ愛国歌を国歌と規定し法的地位を付与した。「国歌に定められたことはない」というのは李議員がこうした事実を知らなかったとしか考えられない。

  彼の認識は愛国歌と国旗に対する誓いなど国民儀礼に対する統合進歩党の従来の立場と軌を一にする。遠くは日帝時代、近くは軍事政権が助長した国家主義の産物という見方だ。このため統合進歩党は党内行事で国民儀礼の代わりに「あなたのための行進曲」を歌う民衆儀礼をしてきた。

  愛国歌自体の正統性を問題とする見方も含まれている。李議員は作曲家の安益泰(アン・イクテ)の親日経歴のためだと主張する。李議員側関係者は17日、「安先生は親日人名辞典に上がった人物」と述べた。愛国歌を親日勢力の遺物と片付け大韓民国政府の正統性を否定しようとする従北陣営の論理が反映されているとみることができる。

  6月29日の党代表選挙を目前にした時点で議論になることを明らかに知りながら記者らの前でこうした発言をしたのはまた別の意図があるという分析もある。比例代表不正選挙戦を初めて暴露した同党のイ・チャンホ釜山(プサン)金井(クムジョン)区議会議員はこの日、フェイスブックに「(一部)労働組合党員らは親日清算次元から愛国歌を歌わないことが正しいと考える。現場の党員らを結集するには愛国歌論争が最もよく受け入れられる素材だ」と書いた。合わせて「党権再接収を通じて自身に対する除名を防がなければならない状況で(愛国歌論争は)旧民主労働党系党員をひとつにする結果として現れるだろう」と予想した。波紋が大きくなると李議員側は17日「党刷新特別委員会が話すいわゆる『刷新』が愛国歌を歌うかやめるかの問題に置換されることに対する懸念を伝えただけ。愛国歌自体を否定したり反対したりしていない」と釈明した。
【今日の感想】この記事を読んで・・・
興味深い
悲しい
すっきり
腹立つ
役に立つ

今日のイチオシ記事