安院長がフォーラム形態の政治結社を発足させる場合、野党陣営はもちろん中道性向の人々の参加が相次ぐものとみられる。安院長はフォーラム結成とともにインターネットとソーシャルネットワーキングサービス（ＳＮＳ）を積極的に活用して支持勢力を確保した後、ソウル大学融合科学技術大学院の１学期の講義が終わる６月以後に本格的に大統領選挙に向けた動きを始めるという。

ただし大統領選挙出馬の意志は多様なルートを通じ早期に公式化することも計画しているという。また他の安院長側関係者は、「安院長が当初総選挙前に大統領選挙に挑戦する意志を明らかにする予定だったが、ややもすると総選挙の構図が薄れかねないという指摘が出たことからひとまず総選挙後に公開を先送りしたものと理解している」と話した。

安院長は自身の意中を公開的に明らかにする最初の舞台として中堅メディア関係者の集いの寛勲（クァンフン）クラブ主催の討論会に参加することを検討しているとされる。寛勲クラブは主に与野党指導部や大統領選挙候補らを招いて政見を聴取し、先月にはセヌリ党の朴槿恵（パク・クンヘ）非常対策委員長が参加した。寛勲クラブは先月に安院長を討論会演説者に招請した状態だ。安院長はこれとともにＳＢＳの芸能番組「ヒーリングキャンプ」への出演も計画しているという。この番組には朴委員長と文在寅（ムン・ジェイン）民主統合党常任顧問が出演した。文顧問の支持率はこの番組出演直後に急上昇した。

総選挙に敗北した民主党では安院長に対する「早期擁立論」が噴出している。首都圏で４選に成功したイ・ジョンゴル議員をはじめ、総選挙で落選したキム・ヒョソク議員らは１５日、「民主党の総選挙敗北を薬とするためには党のスペクトラムを広げなければならない。党の外にいる安哲秀院長も一緒にできるようにしなければならない」と主張した。

安院長は６月以前までは独自に勢力を糾合していくという構想だ。１次的な大統領選挙準備が完了する６月以後、彼が民主党の大統領選挙候補らとともに終盤で汎野党陣営候補の一本化を推進するのか、そうでなければ第３の勢力として大統領選挙完走を試みるかは未知数だ。




安哲秀氏「大統領選挙出馬で心固めた」膁韓国（１）