北朝鮮の鉱物資源、韓国で1万8000年間使用できるマグネサイトも…(3)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.10.28 17:31
鉄道も問題だ。 鉱山で採掘した原鉱を製錬し、南の端川港に移さなければならないが、鉄道が古く、輸送の定時性が保障されないからだ。 道路も問題だ。 別の訪問団員は「南側から約20人が来るからといって平壌からトラックで食材を送ってきたが、端川市まで27時間かかったと(北側から)聞いた」とし「北朝鮮で道路輸送は考えないほうがいい」と述べた。 鉱物の潜在価値は大きいが、これを開発するために電力・鉄道・港湾などを整備すれば、巨額の費用がかかる状況になる。
北朝鮮の鉱物開発には‘北朝鮮リスク’という経済外的要因も作用する。 韓国鉱物資源公社は2003年、北朝鮮との合弁事業として黄海道のジョンチョン鉱山に60億ウォンを投資した。 今後15年間、鉱山から出る黒鉛を現物で受ける条件だった。 しかし2006年の竣工式の後、韓国が受けた黒鉛は計3回・850トンにすぎない。 24時間供給できると言っていた電力が一日8時間しかならず、鉱山がきちんと稼働しないからだ。 2010年の韓国哨戒艦「天安(チョンアン)」沈没事件以降、北朝鮮は黒鉛を提供していない。 鉱物資源の開発は初期に大規模な資本が投入される半面、投資額の回収には時間がかかる。 したがって南北関係の悪化を理由に北朝鮮が約束した鉱物の提供を拒否した場合、困難な状況になる。