北朝鮮シンパはなぜ増えた?…「処罰を困難にする国家保安法改定のせい」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.10.24 10:43
「最近北朝鮮シンパが増えたのは1991年の国家保安法改定で主観的要件が追加された時から予想された現象だ」
国家保安法専門家で釜山高等検察庁長を務めた法務法人太平洋の黄教安(ファン・ギョアン)弁護士は23日、最近になり国家保安法事件が相次いで摘発されていることと関連してこのように診断した。実際に北朝鮮の指令を受けて韓国内に地下組織構築を試みたいわゆる「旺載山(ワンジェサン)事件」が終わるや検察と警察など公安当局は120余りに達する北朝鮮シンパサイトに対し集中捜査を行っている。
黄弁護士は、「かなり以前から活躍してきた北朝鮮シンパサイトに対する捜査がようやく始まり、光化門(クァンファムン)交差点で『金日成(キム・イルソン)将軍万歳』と叫んでも処罰が難しくなったのは91年に改定された国家保安法条項と、これに従った司法・捜査機関の過度な制限解釈のため」と話す。黄弁護士は、「当時国家保安法5~8条に米国修正憲法の精神(明白で現存する危険の原則)と類似の条項を追加したが、これを裁判所が過度に厳しく適用したことで処罰対象が顕著に減った」と主張した。