「神谷さんように生き生きした竜を折りたい」韓国の“折り紙の神童”(1)

「神谷さんように生き生きした竜を折りたい」韓国の“折り紙の神童”(1)

2011年07月11日14時44分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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“折り紙の達人”イ・インソン君が10日、自身の作品を並べて明るく笑っている。イ君は神谷哲史だけが折ることのできる“龍神”を折ることが夢だ。
  冬の夜が特に長かった今年1月、全羅北道井邑市(チョンラブクド・ジョンウプシ)。インソンが真っ暗な布団の中で紙を折っていた。灯りといえば父親の携帯電話から漏れるのがすべてだった。「インソン、もうそれくらいにして寝ろ」息子のそばで横になっていた父親は、紙が触れ合う音で目が覚めた。母親と弟もこれに続いて寝返りをうった。

  普段もたびたび布団の中で折り紙をして、家族が起きると寝床に入るインソンだったが、この日だけは紙を折る手を休めようとはしなかった。日本の折り紙作家の神谷哲史(30)の作品の中の“恐竜”を初めて折り始めた日だからだ。天才作家の神谷はインソンが一番好きな作家だ。「他の勉強とは違い、折り紙は一度折ると忘れられなかったんです。神谷さんの作品のような難しい作品に出会うと、眠る時間も惜しいです」

  イ・インソン君(16、新泰仁高2年)は、小学校3年生の時、教室に備えられた本を通じて初めて折り紙に出会った。のりやはさみを使わず、紙1枚だけで船や飛行機を作れるのが不思議だった。勉強や運動には興味が感じられなかった彼にとって、最も得意な遊びができたのだった。

  イ君が神谷の作品を最初に目にしたのは中学校1年生の時、インターネットカフェでだ。主に神話の中の動物や昆虫、アニメのキャラクターなどを折る彼は、世界でもトップクラスの作家だ。“龍神”と呼ばれる黄色い竜は、1枚の紙でウロコ一つ一つまで表現して1400万ウォン(約100万円)で売れた。

  しかしイ君は家庭の事情があり、思う存分塾に通うことができなかった。彼の父親は若い頃に工事現場で負傷し、何もできなかった。イ君の母親と祖母にも障害があり、彼ら家族は基礎生活受給費で生計をつないだ。

「神谷さんように生き生きした竜を折りたい」韓国の“折り紙の神童”(2)
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