【噴水台】猛暑注意報
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.07.09 18:35
詩人李箱(イ・サン)の故郷は平安南道成川だ。北なのに夏はひどく暑かったようだ。随筆「倦怠」で「朝や夕方や熱くてたまらない炎暑が続く」とし「暗くなればいいのに片田舎の夏の日は退屈で死ぬほど長い」とため息をつく。最近の言葉で「猛暑注意報」といったところだ。
暑さにへたばった李箱はチェさんちの縁側に将棋を打ちに行く。まあ避暑といったところなのに、茶山丁若鏞(チョン・ヤクヨン)が提示した8種の避暑とそっくりだ。第一がまさに「きれいなござに座って碁を打つこと」だ。将棋や囲碁に没頭すれば斧袋が腐るのも気づかないというものだが、暑さを感じる隙があろうか。「一切唯心造」だと言った。暑いと思えばもっと暑く、不快指数が高いと言えばなんだかもっとイライラするものだ。