「2度の失敗は科学主権を得るための出発点」(1)

「2度の失敗は科学主権を得るための出発点」(1)

2010年06月15日18時11分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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   韓国国内から宇宙に打ち上げた人工衛星搭載ロケット「羅老(ナロ)」は、結局、済州道(チェジュド)南側の海に落ちた。 2度目の打ち上げは前回とは異なり、宇宙にも到達しなかった。 さらに残念な点は、私たちの力で墜落の原因を把握できないということだ。 「羅老」プロジェクトのパートナーであるロシアがいるからだ。 宇宙開発強国のロシアと手を組んでいる以上、海に落ちた「羅老」を引き揚げるのも難しいのが実情だ。 すでに「5000億ウォン(約400億円)を浪費した」という非難の声が相次いでいる。

  ◇研究員の疲労累積も失敗の原因

  李柱鎮(イ・ジュジン)韓国航空宇宙研究院長は8日のブリーフィングで、「家でパソコンとプリンターをつなぐ時と似たエラーが発生したにすぎない」とし「合わせなければならないピンが数千にのぼり、その一つにエラーが生じたが、すべてが正常に戻ったため、予定された9日の打ち上げには問題がない」と述べた。

  しかし問題はあった。 金重賢(キム・ジュンヒョン)教育科学技術部第2次官が9日午後5時の打ち上げ公表してから30分も経っていない午後2時ごろ、発射台周辺の消火水が噴出したのだ。 4日のシステム点検の結果、正常と判定された消火設備が誤作動を起こしたのだ。

  噴出する消火水に驚いた宇宙センター職員2人が地下に通じる鉄門を開けるために駆けつけたが、門は開かず、両手で‘X’をつくる姿が全国にそのまま放送された。 結局、打ち上げは一日延期された。

  羅老宇宙センターの外でこれを見守った専門家らは「羅老」の打ち上げが相当遅れると予想した。 誤作動が発生したため、時間をかけて総体的な点検が必要だという指摘だった。 しかし金次官は10日の打ち上げを発表した。 米国の衛星や未確認飛行物体と衝突する可能性がない午後5時1分だった。 午前には雲が問題になったが、これが好転し、結局、打ち上げは予定通りに行われた。しかし、「羅老」は137秒間の短い飛行で満足しなければならなかった。

  あちこちから「10日の打ち上げには無理があった」という反応が出てきた。 「地方自治体選挙で敗れた政府と与党が局面転換用に強行した」といううわさが広まった。また一部では「3カ月以上の他国生活に疲れたロシア研究陣が本国に一日も早く帰りたいという思いで打ち上げを強行した」という未確認報道が出てきた。

  誤作動が続き、研究員の疲労累積も失敗の理由に取り上げられた。 ロケットを立てる際の電気信号の不安定、消火水の噴出など各種誤作動が連鎖的に発生し、事後措置と原因分析で夜通しの作業が続いた。 結局10日午前、職員食堂でロケット担当の研究員が気を失う事態が発生した。 先月は地上装備温度調節補助オペレーターとして仕事をしてきたロシア人が釜山(プサン)で飲酒後、自殺を図るという事件も発生した。

「2度の失敗は科学主権を得るための出発点」(2)
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