【社説】我々は厳存する北朝鮮の脅威を忘れていた
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.04.22 11:40
黄長燁(ファン・ジャンヨプ)暗殺組2人が国内にしのび込んで捕らえられた。これらは北朝鮮偵察総局所属人民軍少佐で、脱北者に偽装して入国した。天安艦事態で怒りと悲痛に満ちた韓国社会に、今回直派スパイという“とばっちり”を受けたのだ。私たちはこれまで厳存する北朝鮮の脅威を忘れ、背を向けて来たのではないか。衝撃が大きくてあまりにも悔しい。
顧みれば北朝鮮は挑発とスパイ行為を行わないことはなかった。太陽政策時代も同じだった。初の西海交戦は金大中(キム・デジュン)政権下で起きた。政党にまで潜入した一心会スパイ集団も盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府の時のことだ。結局、北朝鮮は冷戦期はもちろん和解協力の平和期にも好戦本色を隠さなかったのだ。
北朝鮮は特に政権世襲期に強力に挑発して来た戦力がある。金正日(キム・ジョンイル)委員長が金日成(キム・イルソン)主席の後継者に浮上したころ、軍事挑発をほしいままにした。今も似ている。キム・ジョンウン氏が後継者に浮上した中、核実験と対南挑発を躊躇していない。外部的緊張造成を通じて内部的状況を整理しようとするものと見られる。それだけ今後もこんな安保的状況が続く可能性が高い。