【取材日記】侵略反省する「日本のシュピーゲル」はないのか

【取材日記】侵略反省する「日本のシュピーゲル」はないのか

2010年03月15日10時11分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  「アウシュビッツ(ユダヤ人強制収容所)の外部収容所で(私の体に)A5592という番号が入れ墨で刻まれた。ドイツ軍は捕虜への労働力を最大限搾取した。これ以上労働能力のない人々はガス室に連行した。私の父もそうだった」(アルノ・ルスティガー)。

  「遺体が積まれていた場所、ひどい悪臭、焦げたにおいをまだ思い出す」(アグネス・サジュン、女)

  ソウル西小門の韓国国際交流基金カルチャーセンター内のショールームに入ればユダヤ人男女23人の写真が掲げられている。写真の横にはナチスの蛮行と被害者たちの苦痛が感じられる言葉が書かれている。ドイツの代表的時事雑誌シュピーゲルが在韓ドイツ文化院・中央日報とともに「ホロコーストで生き残った者たちとの対話」というテーマで5日から25日まで展示会で接することのできる写真と言葉だ。

  ホロコーストはナチスドイツが1940年代をほしいままにした約600万人のユダヤ人大虐殺をさす。展示会に出品された写真はシュピーゲルの編集委員と写真作家が25年前から米国、ヨーロッパにあるナチス時代の生存者たちを訪れ、直接経験を聞いた後、非定期的に報道した記事に掲載されたのだ。

  シュピーゲルがこうした企画をした理由は「誤った歴史を忘れずに子孫に伝えよう」という趣旨からだ。インタビューを担当したマルティン・ドェリ氏は今回の行事案内文で「今、可能な時にその時代を生きて経験した目撃者の証言を伝え聞かなければならない」と書いている。

  ドイツ政府の徹底的なナチスの歴史反省は広く知られている。だから被害者だったイスラエルや周辺国家と和解してヨーロッパの指導国になることができた。しかしドイツ雑誌であるシュピーゲルがこのように長年の期間、多くの努力を重ねて自国の誤った歴史を反省し、世界に伝えるのはまた胸を打つ。ドイツの徹底的な過去の反省が、政府だけではなく社会全体の努力によって可能だったという点を感じさせるからだ。

  今年は韓日併合100周年だ。ホロコーストではないが、私たちの言葉と名前を奪い、民族を殺そうとした日本だ。日本政府はこれまで侵略歴史に対して「反省する」という言葉を何回もしているが、まだ解決されない過去の問題は多い。日本政府もこれに対して大きい関心を見せないが、それより大きな問題は日本社会の無関心だ。特に若い層の無関心に対しては良識ある日本の知識人たちも心配するほどだ。シュピーゲルのような努力がいっそう求められる理由だ。

  オ・デヨン国際部門記者
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