【社説】成熟した卒業式文化を作ろう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.02.16 11:33
中学校の卒業式後、男女の生徒たちが制服を裂いて、卵の洗礼をする。半裸の生徒たちが背負われて海水の中に入っていく。ひどい場合は裸でもつれてコンパをする。不動の姿勢をした卒業生を先輩たちが来て拳で、俗称「卒業パン」も食らわせる。卒業シーズンを迎えて全国あちこちで見られた風景だ。特にインターネットを通じてあらわになったこれらの赤裸々な姿が衝撃を与えている。
卒業式での逸脱行為は昨日今日のことではない。自分を締め付けてきた入試と学校生活という枠から脱したい欲求が服従と束縛の象徴である制服を裂かせたはずだ。きれいに洗って生まれかわれと小麦粉をかけたはずだ。学業を終えた充足感と新しい学業に対する胸のときめきを解消して発散する適当な噴出口や文化がないため、なおそうだったのかもしれない。「卒業の解放感」がちょっと表出されるのは容認されるだろう。
しかし暴力を超えて性的虐待水準になった最近の行動はそのまま済ませられない。「弱者に対する手のつけようのない暴力」の次元になっているからだ。それでも公権力にばかりまかせておくものでもない事案だ。したがってこの問題に対する解答を含み、卒業文化に対して韓国社会が真剣に悩まなければならない時が来たと思う。