【社説】欧州発の財政危機…韓国の安全ベルトは大丈夫か?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.02.08 10:36
ギリシャの財政危機で国際金融市場が揺れている。昨年ギリシャの国内総生産(GDP)比の財政赤字比率は12.5%、政府の負債比率は112%に達した。欧州連合(EU)の安定成長協約が規定した財政健全性のガイドラインを2-3倍上回る。デフォルト危機に直面しているのだ。ギリシャはEUに救助を要請し、財政緊縮に乗り出した。今回の危機は、公共部門の賃金を凍結し、これに反発した労組団体がゼネストを宣言したのが導火線になった。
今回の事態はギリシャに限られた問題でないという点で解決は容易でない。南欧のポルトガル・イタリア・スペインも財政赤字と政府負債比率がギリシャに劣らず危険なレベルだ。南欧の「豚たち(PIGS)の危機」という名称は各国の頭文字から付けられたものだ。今回の事態は財政が厳しいPIGS自ら解決するのは難しい。EUレベルの強力な財政支援対策が切実だ。そうでなければ南欧を経て英国まで危機が伝染するおそれがある。英国は今年のGDP比財政赤字比率がギリシャよりも高い13%に達する見込みだ。