【ニュース分析】北の武器載せた貨物機、バンコクで抑留された背景(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.12.14 09:09
スティーブン・ボズワース米国対北政策特別代表の訪朝後、対話局面に進んだ朝米関係がタイで悪材につかまった。北朝鮮製武器を積んだ輸送機がバンコクで抑留されるという突発的状況が発生したのだ。表面的にはタイ公安当局の北朝鮮の武器押収措置だが、米国の情報提供が決定的だったという点で、朝米間に神経戦が避けられない状態になった。今回の措置で米国のオバマ政権は対話と対北制裁は別だというメッセージを平壌に送った。また国連安保理1874号の対北制裁履行のための国際社会の協力体制が堅固だという点を浮上させた。米国主導の大量破壊兵器(WMD)拡散防止構想(PSI)が、海上だけではなく航空でも立体的に敷かれている点も確認された。政府当局者は13日「北朝鮮は米の情報当局が自分たちの一挙手一投足を常に見ていることを痛感しただろう」と話す。
北朝鮮は、米国との対話の雰囲気造成と無関係に武器輸出は強行するという意図を示した。安保理1874号に対して拒否の立場を示してきた分、これに押されない立場であるようだ。しかし国連の制裁に対立する姿を見せたとして、今後の国際社会での動きの幅が狭まる可能性が高い。北朝鮮の6カ国協議復帰に力を入れる関連国からもいい目では見られなくなった。