在日韓国人差別撤廃ために30万人の署名集めたイ・ジェヒョンさん
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.12.06 12:15
1970年、ソウル江北区弥阿洞(カンブクク・ミアドン)のある理髪店に新聞1部が配達された。新聞には2年前、在日韓国人差別に激怒して日本人やくざ2人を殺害した金嬉老(キム・ヒロ、81)さんの事情が掲載されていた。当時、金さんは日本の警察から韓国人差別に対する公式謝罪を取り付けた。理髪師イ・ジェヒョンさん(62、写真)は金さんをそれで知った。彼は「その日以来、生き方が変わった」と話す。
イさんはその年、金さん後援会に入会した。5年後、会長を務めるまでになった彼は、無期懲役の宣告を受けた金さんの釈放のために韓国人と日本人を相手に署名運動をした。当時、野党議員だった故金大中元大統領を含み、30万人の署名を集めた。そうして集まった嘆願書を持って、彼は直接現地に渡り、日本政府に渡した。イさんは「あのとき面会したときの金さんの姿が忘れられない」とし「韓国人という理由で差別を受けて苦しむ姿が切なかった」と話した。金さんはその後、31年ぶりに釈放され、今は釜山で暮らしている。