顔は隠しても、涙は隠せず…北朝鮮人権告発女性
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.12.04 09:33
身分を隠そうと目深にかぶった帽子は震えていた。濃いサングラスの下で大粒の涙がほほをつたって流れ、あごまで来ていた。3日、韓国プレスセンターで開かれた「北朝鮮反人道犯罪調査要求記者会見」に出席した北朝鮮を脱出した女性キム某さん(33)は北朝鮮の収容所で2歳の息子と一緒に経験した残酷な人権じゅうりんの実態を告発して嗚咽した。
中国に北朝鮮脱出して韓国人男性と暮らし、逮捕されたため2003年4月、強制北送されたキムさんは「北朝鮮保衛部員たちが『南朝鮮の種を生んだ』と罰した」と言った。また「拘留場で一食、食事としておかゆをくれたが、私は食べることができず、息子が泣く度に少しずつ口に入れて持ちこたえてきた」と当時の悪夢の生活を証言した。
反人道犯罪調査委員会はこの日、拷問、拉致、公開処刑、政治犯収容所運営など金正日(キム・ジョンイル)政権で爆圧的人権弾圧に遭った、あるいは目撃した150人の嘆願書を公開し、国際刑事裁判所(ICC)に実態調査を促した。