北朝鮮、デノミどのように(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.12.03 09:06
北朝鮮の経済理論雑誌である「経済研究」3号(季刊誌形態で秋号に該当)は「通貨の偶像化は社会主義経済関係を蝕む」と指摘した。住民たちはもちろん、労働党幹部層にもはびこった「通貨崇拝主義」を叱咤したこの文は、北朝鮮政府が先月30日、電撃的なデノミネーションを断行した背景を知らせるものだったというのが政府関係者の説明だ。個人商売などを通じて稼いだ金を家のたんすの中にしまっておく現象に対して切りこんだわけだ。新旧通貨を1対100で交換する通貨改革を断行し、核心措置として旧通貨の交換限度を1世帯当たり10万ウォン台に制限したのはまさにこれとかみ合っている。金正日体制に入って問題として指摘された貧富の格差を減らそうとする意図だと解釈できる。