【時論】マッコリの再発見

【時論】マッコリの再発見

2009年08月28日10時58分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  韓国のマッコリが新たな人気を呼んでいる。ホテルやゴルフ場、高級韓定食店でもマッコリを飲む姿は容易に見られる。24日には世界的な識者が集まる「2009工学教育研究国際学術会議」でマッコリが乾杯酒としてふるまわれた。ガラス瓶に入れられたマッコリを楽しむ20代の女性も増え、日本では韓国産のマッコリがヘルシーな食品として受け入れられている。

  こうした変化に後押しされ、マッコリの販売量の増加が目覚ましい。メーカーによっては1年間で10倍以上マッコリ売上が増えたところもあり、一部では需要に追いつかず出庫制限までしている。マッコリ輸出も急増し、今年上半期だけで昨年上半期に比べ13%増の213万ドルを販売した。このうち89%が日本に輸出された。「マッコリ熱風」と言ってもいいだろう。

  突然このようにマッコリ人気に火がついた理由はなんだろうか。若い層はいぶかしく思うかもしれない。しかしマッコリは有史以来最も長い時間を国民とともにしてきた酒であるだけでなく、1960年代まではアルコール消費量の80%を占めていた「国民酒」だった。安いだけでなく特別なつまみがなくても飲める負担のない酒だったためだ。

  それが60年代半ばにコメの代わりに小麦粉を使うようになり、庶民の酒という名目のもとに酒税率を5%(ビールは150%、焼酎は70%)安く設定したことから、価格の安い低級酒と誤解され始めた。また生産単価を引き下げるためカーバイトを混ぜ強制熟成させる低湿なマッコリまで登場した。ついにはマッコリを飲むと頭が痛くげっぷも出るという偏見まで広まった。結局国民酒の座は焼酎とビールに明け渡した。

  しかしマッコリは自然発酵食品で「ウェルビーイング酒」だ。マッコリは多様のアミノ酸とビタミンを含有しており、生マッコリは生きた酵母と乳酸菌まで含まれている。マッコリががんと肝臓病を防ぎ、マッコリの酒粕が高血圧を予防する効果があるという研究結果も出てきた。民間業界も品質改善に力を入れた。最近では発酵制御技術を開発し生マッコリの最大の短所だった短い流通期間(10日以内)を3倍に増やし、低温殺菌を通じて消費期限を1年まで伸ばした殺菌濁酒も出てきた。ペットボトル一色だった包装も缶、ガラス瓶、紙パックと多様になった。

  残る課題は火がつき始めた「マッコリルネッサンス」をどのように持続的に発展させるかだ。まずマッコリの価値は良い原料と麹の品質、そして発酵条件によって決まる。今後民間メーカーがどのように多様なマッコリを開発するかが最大のカギだ。世界の名酒と比べられる最高級マッコリから、負担なく飲める安いマッコリまで多様な製品を出さねばならないだろう。またマッコリの特性上、消費者が新鮮な状態で安心して楽しめるよう冷蔵流通システムの確保も重要だ。フランス料理とともに飲むワイン、日本料理とともにすることで本来の味を楽しめる日本酒のように、マッコリと合わせる食事とつまみも絶えず開発していかなくてはならない。韓国料理の世界化を推進している政府もマッコリに関心を傾けてくれればと思う。マッコリの標準化はもちろん、学界がマッコリの優秀な機能を研究する上でも政府の支援が切実だ。マッコリの再発見を復古的にアプローチする必要はない。われわれがそうすることによって、マッコリがワインや日本酒のように誇らしい国家ブランドに発展することもできるだろう。

  

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