【取材日記】ロシア側の表情を気にする「技術弱小国」の惨めさ
「羅老(ナロ)宇宙センターの第1段ロケットの周辺はまるでロシアのようだった。ロシアの技術陣が160人も常駐し、韓国科学者と作業をしたが、水と油のようだという印象を受けた」。25日、羅老号打ち上げ前に全羅南道高興(チョンラナムド・コフン)外羅老島(ウェナロド)の羅老宇宙センターへ行ったある科学者の所感だ。
実際、ロケット組み立て作業中でない時も韓国の科学者がロシア製ロケットの写真を撮ったり内部をのぞこうとすると、ロシア技術陣の中のセキュリティー要員らにとめられた。19日の打ち上げカウントダウン中、自動で打ち上げを停止させたソフトウェアを修理する時も、韓国技術陣は参加できなかった。このため一つでも多くのことを学ぼうとする羅老宇宙センターの韓国科学者とロシア科学者の間では常に神経戦が絶えなかった。