「北にニンジンはない」…軍事対応の度強める米国(2)
しかし、米国ははるかに優位にある軍事力をもとに北朝鮮に圧力をかける場合、むしろ北朝鮮を交渉のテーブルに戻らせる機会を作ることができると判断している。米国がミサイルを迎撃できるとの点を立証できれば、北朝鮮は著しい軍事力の差が露出するのを恐れて、ミサイルを発射しなくなるかもしれないということだ。
◇ABL使用に最適の所は韓半島=米国がミサイル迎撃の実験に成功した空中配備レーザー・ABL(Airborne Laser)を使うのに最適の所は韓半島上空だ。米ボーイング社の747-400Fから発射するレーザービームは、液体推進剤を使う弾道ミサイルに対しては600キロメートルの距離で、固体型の弾道ミサイルに対しては300キロメートル以上でそれぞれ迎撃できる。