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自転車、国産製品に乗りたい

2009.05.20 08:00
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変速機は日本のシマノ、車輪は台湾のアレックス、フロントフォークは米ロックショックス、組立メーカーを決めるフレームとハンドルは台湾の工場から相手先ブランド生産(OEM)で輸入…。

国内で市販されている100万ウォン(約7万7000円)台の国産ブランドをつけた高級自転車を調べた結果だ。国産部品はひとつもなかった。15万~100万ウォン台の普及型自転車はすべての部品生産と組立が100%中国で行われる。韓国の自転車産業の現状だ。

 
1990年代初めに国内では280万台の自転車が生産されていた。自転車部品メーカーも60社を超えていた。しかしそれ以降は中国製に価格競争力で押され、通貨危機で部品メーカーが相次いで倒産したことで国産自転車産業は没落した。

240万台(2007年)に達する国内の自転車市場は外国製が占領した。このうち国内生産は2万台にすぎない。全国的に自転車がブームになっているが、国内の自転車産業の活性化にはつながっていない

李明博(イ・ミョンバク)大統領は3日に昌原(チャンウォン)で開かれた第1回大韓民国自転車フェスティバルで、「自転車に乗る運動が展開されれば5年以内に(自転車生産)世界3大国になれるのではないかと思う」と述べた。しかし現在国内で自転車部品を生産するメーカーは10社余り。それも零細企業ばかりだ。三千里、インフィザ、アルトンスポーツなど国内大手自転車メーカーは生産基地を中国に移転した状態だ。

海外では自転車が主要産業のひとつとして位置づけられている。フランスの場合昨年341万台の自転車を販売し3兆3000億ウォンの市場を形成している。有名自動車メーカーのプジョーがいまも自転車を生産している理由だ。

韓国交通研究院の申熙哲(シン・ヒチョル)博士は、「ギアや変速機などの部品産業基盤を回復させるのが重要だ。公共自転車政策を通じて国産自転車産業を育成するために国産部品のクォータを定めるべきだ」と話している。

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