【コラム】先進化が難しい2つの理由

【コラム】先進化が難しい2つの理由

2009年04月24日10時09分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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   大韓民国は必ず実現しなければならない夢がある。「先進国」になることと「韓半島平和」の時代を開くことだ。平和は周辺の応援も必要で、われわれの意志だけで実現できるものではない。しかし先進国の夢はそうではない。純粋に自分たちにかかっている。先進国に向かう韓国人の熱望を他国の人々は理解できない。「先進技術」「先進経営」「先進制度」「先進サッカー」など自国より進んでいるものなら何でも取り入れた。植民の劣敗感と戦争の惨めさを打ち消そうと、世界の嘲弄に耐えながら歯を食いしばってここまできた。産業化の険山と民主化の峻嶺も越えた。人々は奇跡だと驚嘆するが、その谷間にわれわれがいかに多くの血と汗と涙を流してきたか分かっていない。

  いまやほとんど来るところまで来たようだ。もう少し頑張ろうとみんなが「先進化」を叫ぶ。国政の目標も「先進化」だ。ところがここで分かれ道が出てきた。われわれは進むべき道をきちんと選べるだろうか。1人当たりの国民所得が3万ドルを超え、経済規模が世界10位ほどになれば先進国になるのか。スポーツと文化で世界が認める強国になれば先進国だと呼んでもいいのか。もちろんそう言えるかもしれない。しかし量的な成長は先進国の必要条件であって十分条件ではない。

  先進化は質的な革新がなければならない。前・現職大統領がそれを適切に述べた。李明博(イ・ヨンバク)大統領は49周年4・19革命記念演説で「先進化は絶対に不正・腐敗とは一緒に行けない」と主張した。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領も就任のあいさつで「反則と特権が容認される時代は終わらなければならない」と述べた。全的に正しい言葉だ。しかし先進化がそのように言葉でなれるものなら、われわれはすでに先進国になっている。

  産業化がやさしかった(?)理由は、何もない廃虚から新しい特権を作るものだったからだ。抵抗する既得権がなかったのだ。民主化は産業化の時に生じた既得権の抵抗があったため、それよりも難しかった。‘先進化’ははるかに難しい。既得権が社会の広範囲に根を下ろしているからだ。政界・学界・経済界・マスコミ界・労働界・教育界・関係・法曹界・宗教界など、誰もが既得権を奪われまいと激しく抵抗する。保守も進歩も関係なく。‘特権’は‘改革’を拒否する。理念やそれなりの名分で包装されるが、自分のものは渡せないということだ。‘不公正’の障壁を積み上げ、いろんな理由を挙げながら既得権を合理化する。全く何も持たない庶民の目にはそれも既得権にすぎない。先進化のためにはそのつまらない(?)特権を手放すべきだが、そういうことができるだろうか。先進化が難しい理由だ。

  反則と特権は言葉で消えるものではない。公正なシステムが機能するよう制度を構築しなければならない。‘列に並ぶ’のはキャンペーンで解決されたのではない。小さな機器一つが問題を一挙に解決した。最近は銀行・病院・劇場だけでなく、食堂でも整理券を受けて順番を待つ。システムとはこういうものだ。誰にも特権を与えなず公正に‘機会’を与えるのだ。このため誰も不満を抱かない。このシステムのさらに良いのは、どれほど待つのか予測できる点だ。予測が可能ならば計画を立てられる。お手洗いにも行けるし、他の雑用も処理できる。

  これが先進化だ。法と制度を通して‘公正性’と‘予測の可能性’を高め、誰もが納得する‘信頼’を確保することだ。ところが大きな心配がある。整理券を受けたら自分の順序がくるまで待たなければならない。途中で不当な理由を持ち出す人が出てくれば、あっという間に信頼は崩れて大混乱する。私たちの誰もがそういう人になる可能性がある。言葉では公正を要求しながらも、実際には道路で厚かましく割り込みするようにスキをうかがっているのかもしれない。先進化はシステムがあれば自動的に達成されるものではない。特権を要求しない‘意識’が伴わなければならないのだ。われわれにその準備ができているだろうか。これが先進化が難しい本当の理由だ。
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