総選挙を控え、日本政界が裏金捜査で揺れている。次期首相の筆頭候補である小沢一郎民主党代表が違法な政治資金に関与した可能性が高まっているからだ。支持率が落ちていた与党側は「状況反転の機会」という期待と同時に、世論の政治不信につながらないか懸念している。民主党は「標的捜査」だとして反発した。
◇小沢代表の秘書を逮捕=東京地検特捜部が3日、小沢代表の政治資金管理団体である「陸山会」を対象に家宅捜索を行った。
検察は違法な政治資金を受けた疑いで、同団体の会計責任者であり小沢代表の秘書である大久保隆規容疑者と、この資金を渡した西松建設前社長の国沢幹雄被告、同社の元総務部長の岡崎彰文容疑者の3人を逮捕した。