<美男子症候群>ロマンスファンタジーが懐かしかった(1)
乾いた女性の心を潤してくれるのは清涼飲料水なのか、でなければ厳しい現実を忘れさせてくれる鎮痛剤か。さもなければ新種の‘マクド(くだらない落ちぶれたドラマ)’の威力なのか。KBS(韓国放送公社)月火ドラマ『花より男子』症候群が放送関係者やインターネットに衝撃を与えている。第6話で視聴率25%を上回り(TNSメディアコリア集計)、ケーブル再放送視聴率も3%台に達している。ドラマオリジナル・サウンドトラックが各種オンラインチャートの上位に登場すると同時に、二次創作物や仮想ホームページなどUCC(使用者制作コンテンツ)があふれ出している。「月曜病を忘れさせる」という‘美男子症候群’はどこから来たのか。
◇止められないファンタジーの急展開=まずこれは‘魔性のロマンス’と呼ばれる原作の漫画にある。一般庶民の娘と財閥2世のロマンスは少女漫画の見本となっているが、登場人物が活気を与えている。‘キャンディレラ’(キャンディ+シンデレラ)、クム・ジャンディ(ク・ヘソン)と完璧男のク・ジュンピョ(イ・ミンホ)が‘本当の王子’ユン・ジフ(キム・ヒョンジュン)のお陰で現実感を与える。「台湾・日本版に比べ、原作に最も近く脚色されている」という評価だ。