この数年間、韓国で最も人命被害が大きかった殺人事件は大邱(テグ)地下鉄放火事件だ。 02年2月18日、脳卒中の後遺症で身体障害があったキム・デハン(当時56歳、04年に服役中死亡)が大邱地下鉄1079号にガソリンを使って火をつけ、192人が死亡、151人が負傷した。 キム・デハンがこの大量殺人を意図していたかどうかは依然として疑問だ。 火をつけた地下鉄だけでなく、反対側の1080号で約140人が死亡するなど、地下鉄の安全システム問題で被害が大きくなったからだ。
2番目の大型事件は1982年4月26日、慶尚南道宜寧(キョンサンナムド・ウィリョン)で発生したウ・ボムゴン巡査(当時26)の銃器乱射事件。 ウ巡査は酒に酔って同居中の女性とけんかをした後、予備軍武器庫から銃2丁、実弾129発、手投げ弾6個を持ち出し、8時間で宮柳面(クンユミョン)内の5つの村を回って住民56人を虐殺した。