<環境キャンペーン>「水で動く自動車、10年以内に開発」(2)
原理は比較的簡単だ。 カン教授が試験管に入れた銀色の固体はカドミウム・ニッケルなど金属粉末を薄い膜で覆った「カプセル」だ。 カプセルが溶け、金属が水と反応する。 水分子(H20)から酸素(O)を取り出し、水素(H2)を発生する酸化反応が起きるのだ。 この技術は6月に国内特許を受け、国際特許も出願した。 今までは特許のため秘密裏に研究してきたが、特許を受けてからはこれを公開している。
◇水素保存技術が課題=油の代わりに水素エンジン・水素燃料電池で動く自動車はすでに登場している。 しかし水で走る水素自動車が出てくるには▽水素発生速度を高める技術▽水素保存技術▽金属粉末再生技術--が開発されなければならない。