米国がハワイに移転しようとしていた在韓米8軍司令部を韓国にそのまま駐屯させることにしたのは、今後の在韓米軍を地上軍中心の迅速機動軍に再編しようとする意味が込められているものとみられる。
韓米両国が2006年、在韓米軍の海外派遣を許容する「戦略的柔軟性」に合意したため、8軍司令部をほかの地域に移す必要がないと米国は判断した。ここには米軍の北東アジアの戦力配置ともかみ合っているという解釈だ。米国が在韓米軍は地上軍中心に、在日米軍は海軍・海兵隊・空軍中心に運用してきた枠組みを維持するという意味ではないかというものだ。在韓米軍と在日米軍の統合能力を強調してきた米国としては、韓半島で地上軍を弱化させる理由がないようだ。
米8軍の駐屯は、また米国の対韓半島安保公約が確固たるものだという点を示すための側面もあるようだ。米8軍司令部は1950年6・25戦争時の韓半島を防衛した米軍の主力地上軍司令部だ。
米国の安保公約は韓国司令部(KORCOM)の創設とも関係がある。太平洋と北東アジアを担当する米太平洋司令部(PACOM)がハワイにあるが、KORCOMを別に置いたのだ。米国のこうした措置は、ロバート・ゲーツ米国防相が10月、ソウルで行われた韓米安保協議会の(SCM)で明らかにしたことと脈を同じくする。ゲーツ長官はSCMで韓国に拡張された抑止力(extended deterrence)を提供し、全世界米軍を動員しても韓半島を防衛すると明らかにした。ウォルター・シャープ在韓米軍司令官は、今年の初めから米陸軍に8軍の韓国残留を要請した。シャープ司令官は2月、国会国防委員の招請懇談会で「戦時作戦統制権転換後も米8軍司令部が韓国に駐屯するよう米陸軍に建議したが、受け入れられるようだ」と言及したことがある。これによって米陸軍は8軍の戦闘機能を強化するために前方戦闘指揮所(OCP-K)まで作った。
米軍が移す平沢(ピョンテク)基地が米軍の戦略的柔軟性を確保することに非常に効果的な点も挙げることができる。平沢基地をハブ基地として、緊急部隊は烏山(オサン)米空軍基地を活用し、輸送機で海外のほかの紛争地域に投入することができる。また大規模軍需支援は平沢港を通じてできる。その上、平沢基地は中国と向かい合う西海(ソヘ・黄海)岸の方に位置するため、中国に対する暗黙的な牽制用にもなる。
今後、在韓米軍と在日米軍は国連軍司令部を通じて緊密に連携される見通しだ。在日米軍の核心基地7カ所は、国連司令部後方基地に指定されている。有事時、韓国を支援する。国連軍司令官を兼ねているシャープ司令官は「国連軍司令部は韓半島を防衛するために今後もずっと存在する」と述べた。
同司令官は4日、日本・東京の国連軍司令部後方司令部で行われた第64回国連の日(10・24)記念演説で「国連軍司令部は(アジア太平洋)地域内での対立要素を解消するための効果的な機構として、どんな敵対行為からも韓半島を防衛する」と強調した。




























