オバマ米大統領はワシントンに招く初の外国首脳に麻生太郎首相を選んだ。
ヒラリー・クリントン国務長官は初の外遊先に日本を選択した。ブッシュ前政権末期ではおろそかに扱っていた、北朝鮮による日本人拉致被害者問題についても、クリントン長官は大きな関心を示した。
そうしたオバマ政権に対し、中曽根弘文外相は「ワシントンが日本を重視している」と満足感を表した。伝統的に欧州・中東をより重視する印象を与えた米国が、日本を優遇する姿を見せているところには理由がある。オバマ政権が▽経済危機の克服▽アフガニスタンの安定--など当面した主要外交課題を解決するためには、何よりも世界第2位の経済大国である日本の協力が切実だからだ。
匿名を求めたワシントン外交筋は「オバマ大統領がホワイトハウスの最初のお客さんとして、麻生首相を招いたのは世界第1、2位の経済大国が団結することをアピールさせる狙い」と説明した。同筋は「オバマ大統領と麻生首相の首脳会談は、英ロンドンで今年4月初めに開催される20カ国・地域(G20)首脳会合(第2回金融サミット)の共同文書の土台となるだろう」と付け加えた。
国務省の事情に詳しい米国の元外交官は「米国の“日本重視”は経済だけでなく、アフガン問題の解決が急がれるためだ」とし「イラクよりアフガンがより重要だと考えるオバマ政権は、現地の状況を好転させる上で最も重要なパートナーに日本を選んだ」と強調した。
同氏は「パキスタンがアフガンに入る米物資の輸送ルートになっていたが、無能なパキスタン政府はそのルートを管理できずにいる」とした上で「米国はタジキスタンなど中央アジアを通じアフガン入りする新しい道を開拓しているが、中央アジアと最も近い国は日本だ」と説明した。続いて「日本は資源確保や中国を牽制(けんせい)する狙いから“中央アジアと日本の対話”を進め、同地域で影響力を拡大してきただけに、米国が日本に協力を求めるのは当然だ」と付け加えた。
同氏は「ビル・クリントン元政権時代に“日本無視(Japan passing)”を経験した日本も、オバマ政権と良い関係を結ぶことを願っている」とし「日本はアフガン再建支援に使われる予算をすでに編成済みであり、再建支援に向けた兵力も派遣するだろう」と話した。また「沖縄駐留米海兵隊の兵力5万人のうち、8000人とその家族9000人がグアムに移転するのに費やされる経費の大半を日本が負担することにしている」とし「そうした日本を、米国は優遇するほかない」と話している。

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