変わらぬ黄教授支持者、彼らはなぜ…

変わらぬ黄教授支持者、彼らはなぜ…

2006年01月23日10時38分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  「あなた1人さえ埋葬されればよいというその群集と最後まで争って勝つでしょう」--。

  21日午後6時、ソウル光化門(クァンファムン)前の開かれた市民広場。

  全国から集まった黄禹錫(ファン・ウソク)教授支持者2500人が、太極旗を振りながら「研究再開」「特許守護」などと声を上げていた。

  ある女性は「国のために働いたあなたの手/愛情にあふれています/あなたの手に背く者/偽りを言う者/死ぬでしょう」と、献呈詩を朗読した。

  在米科学者として紹介されたチョ某さんが壇上に上がり「卵子供与など消耗的な倫理論争を中断し、われわれの生存権を得よう」と叫んだ。割れんばかりの拍手が響いた。

  この日のキャンドル集会は「アイラブ黄禹錫」「韓国せき髄障害者協会」など5団体で構成された「黄禹錫研究再開国民連合」が主催したイベントだ。黄教授と何の関係もなく自発的に参加した一般市民たちもかなり多くいた。

  ソウル大調査委が黄教授の論文操作事実を発表したが、黄教授に対する彼らの愛は冷めることはない。今週、ソウル大学鄭明煕(チョン・ミョンヒ)調査委員長を、黄教授に対する名誉毀損の容疑などで告発するとしている。彼らはまずソウル大調査委を信じることはできないという。

  イ・ヨンシル国民連合対外協力局長は「ソウル大調査委は基本的に検証資格がない人々」とし「著名な海外の学者たちも評価できないことを、一般の教授たちがどれほど評価することができるのか」と主張している。また日本の東京で20年暮らしている同氏は「調査委の最終発表を見てひどく頭に来たのでソウルまで来た」と言う。

  論文操作も枝葉的問題として見ている。

  せき髓障害者協会チョン・ハギュン会長は「陶工が立派な作品を作った後、多くの人があれこれ見たため割れてしまった状況なのだから、陶工の技術は認め、保存していかなければならない」と主張した。

  黄教授が周辺の組織的な陰謀によって犠牲になったと強く信じている。5歳と3歳の2人の子供を連れて集会に出たチャン・ミスクさん(42)は「ソウル大医学部側の既得権守護策略や、米国との特許関係と絡んだ陰謀論の信憑性が高いと思う」と話す。

  熾烈な国家間競争で国益を守るために黄教授研究を再開させなければならないという愛国主義、民族主義的立場も濃い。会社員イ・ファリョンさん(49)は「最小限、黄教授の特許だけでも生かさなければならない」と強調した。

  このような主張について社会心理専門家らはさまざまな解釈をしている。ソウル大学チャン・トクチン教授(社会学)は「このような状況を人質と誘拐犯が協力関係を形成するストックホルム症候群と説明する見方もある」とし「黄教授が国家的な英雄だったがために独島(トクト、日本名:竹島)問題のように国運がかかった問題だと思う人が多い」と話している。

  ソウル大クァク・クムジュ教授(心理学)は「多くの人々が黄教授についてあまりにも強い希望をもって来た」とし「終末論者たちが終末が来ないと落胆するよりは『今回ではなく10年後に来るんだ』とまた別の希望を持つものだが、今回の場合がそれに当たる」と述べた。

  また困境に処した人が自分に有利な情報だけ取得しようとする認知不調和現象が現れているという指摘もある。

  ◇ストックホルム症候群とは=人質劇で人質が彼らを解放してくれようとする軍や警察より人質犯に同調してしまう心理状態だ。

  1973年スウェーデンのストックホルムで起こった銀行強盗事件をきっかけにできた用語だ。

  事件の初め、強盗を恐れた人質らは人質劇が進行されるほど強盗に好感を持つようになった。6日間の人質劇が終わった後に実施された警察の調査で、人質らは強盗に不利な証言を全く言わなかったという。人質だったある女性は強盗に愛情を感じ、婚約していた男性と破談したという。
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