【社説】四面楚歌の外交安保、NSCがバランスを取るべき=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.27 15:02
一年を締めくくって新年を迎える希望に満ちるべき今、大韓民国が置かれている状況は「内憂外患」に他ならない。国民の関心はひたすら弾劾政局と早期大統領選に集まっているが、毎日のように外部からは高い波が押し寄せている。国政が正常的な時でも手一杯だったことが一気に襲いかかっている局面だ。
言うまでもなく、最大の挑戦はドナルド・トランプ氏だ。「予測不可能(unpredictable)」という言葉が勲章のようについているトランプ氏が米国大統領に当選してから、韓国最高の同盟国がかえって最大のジレンマになって登場した。複雑かつ重大な外交問題に対しても、軽率に発言する彼の一言に一喜一憂せざるをえないという事実が信じ難いが、厳然な現実になった。歴代の政権が一貫してきた核非拡散路線を手のひらをひっくり返すように覆し、「核武力を強化する」というツイッターの書き込みで全世界を混乱に落とすかと思ったら、論議が起きるとすぐに言葉を撤回した。