【コラム】危機の韓国造船業、捨てるべきものは捨てろ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.28 15:19
造船業の危機は中国の急速な施設拡張で始まった。中国東部沿岸地域の省ごとに雇用創出のために競争的に造船業に参入した。2008年に20%だった船舶建造能力シェアが2013年には40%まで高まった。国際経済同時沈滞で物流量は減ったが、建造能力は急増し、船舶受注価格を引き下げた。大手3社ともに海洋プラントに活路を見いだそうとしたが失敗した。予想外の状況が展開され、設計変更と工事遅延で大規模な損失が発生した。シェールガスの開発が繰り上げられ、原油価格が暴落し、後続工事も期待できない。
造船所施設投資額は典型的な埋没費用(sunk cost)だ。すでに支出し、回収が不可能となり、残念だが忘れなければいけない。施設が海辺にあり、再活用も難しく、原状復旧費用も高い。深い海に沈んだ高価船舶のように英語の原文通り「沈んだコスト」だ。