北朝鮮、ICBMの脅迫通じないと分かると核カード…正恩氏の新たなハリネズミ戦略(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.09.04 10:30
政府当局は、最近ミサイルで軍事的脅威のレベルを高めた正恩氏が核に軸足をシフトさせたことに注目している。北朝鮮はことし距離弾道ミサイル(IRBM)「火星12型」とICBM級「火星14型」を2回ずつ発射している。各種長距離ミサイルを次々と公開して軍事的威嚇水準を高めていたが、その直後に核小型化の完成過程とみなしていた6回目の核実験を行ったと言える。
北朝鮮大学院大学校の梁茂進(ヤン・ムジン)教授は「最近、北朝鮮と米国の間に対話気流が流れていたが、実質的な対話につながらないため、正恩氏が一歩さらに踏み込んだものとみられる」と分析した。北朝鮮の手法に効果がないと見るや、韓米が北核開発の事実上の禁止線(レッドライン)の一つと見なしていた核実験のボタンを押したということだ。労働新聞が、正恩氏の核兵器研究所視察の便りを伝えながら「火星14型核弾頭(水素弾)」という概念図の写真を意図的に公開した点もこのような分析を裏付けている。火星14型は北朝鮮が米国本土を直接攻撃できるICBM級ミサイルだ。正恩氏がその気になればいつでも米国を核で攻撃することができるという事実を見せつけようとする意図があると解釈できる。