【コラム】韓半島の平和は軍事的信頼から構築するべき(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.27 15:42
実際、当局者会談が今後開かれても、主な懸案に対する南北の顕著な立場の違いのため簡単には合意しないだろう。南北間の包括的議題を扱うことになる当局者会談では、すでに合意した離散家族再会の定例化および民間交流拡大に関する後続措置とともに、金剛山(クムガンサン)観光および開城(ケソン)観光の再開、京義(キョンウィ)線の鉄道運行、韓国哨戒艦「天安」の謝罪、5.24措置の解除などが議論される可能性がある。また、最近北朝鮮が問題にしている韓米連合軍事演習と対北朝鮮ビラ問題も議論されるだろう。以前からのイシューである6・15および10・4宣言、そして最大の安保懸案である北朝鮮の核問題と人権問題にも言及されると予想される。どれを取っても簡単には解決しない難題だ。
別の見方をすれば会談の成果より重要なのは、会談場の外側の安保問題だ。その間、当局間会談が順調に進行され、観光や経済協力などで成果があっても、DMZで緊張事態が発生すれば状況が急変することが多かった。南北関係が良い時期にも北朝鮮の西海上挑発や核・ミサイル試験などが発生すれば、一瞬にして南北関係が冷え込んだ。2006年7月の北朝鮮の長距離ロケット発射後にはコメ支援まで中断された。北朝鮮がミサイルを発射した状況で国民的な理解と同意が必要な対北朝鮮支援を継続できないという政府の立場だった。