【社説】韓国内に葛藤をもたらす金英哲氏、平昌での言動に注意を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.02.24 14:15
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が23日、青瓦台(チョンワデ、大統領府)常春斎で「ビビンパ晩餐」をした。山菜など複数の食材をご飯にのせて混ぜて食べるビビンパは和合を象徴するメニューとなっている。青瓦台が夕食会の場所として常春斎を提供したのは首脳級儀典の断面だ。今まで常春斎で歓待を受けた外国首脳はトランプ大統領しかいない。イバンカ氏はトランプ大統領の耳に直接伝える人物だ。韓国でイバンカ氏が見て、聞いて、感じたことはそれだけに重要だ。そのイバンカ氏の心を引くために青瓦台が首脳級の礼遇をしたことは適切だった。問題はイバンカ氏と25日に平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)の閉会式で対面する可能性がある北朝鮮の金英哲(キム・ヨンチョル)労働党統一戦線部長だ。
金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が取り出した金英哲カードは3つの側面で適切でない。まず、朝米対話の側面だ。北朝鮮が誰を代表団として派遣するかは、ペンス副大統領-金与正(キム・ヨジョン)労働党中央委第1副部長の会談不発後、非核化のための朝米会談の再開の可能性を判断できる重要な基準となる。しかし元偵察総局長であり韓国哨戒艦「天安」爆沈、延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件を主導した人物と見なされる金英哲部長が韓国に来る場合、米国は北朝鮮に対話の意志がないと受け止めるだろう。さらに金英哲部長は2013年3月、朝鮮中央テレビに登場し、米国と韓国を同時に狙って停戦協定白紙化を主張しながら「火の海」という表現を口にしている。